【妊婦さんの葛藤】今まで通り働きたい自分と妊婦の自分
妊婦になってからも、つわりが落ち着いてお腹が目立たないうちは比較的動ける時期があります。
私もそうでした。
今も妊娠前と変わらない勤務形態でお仕事をしています。助産師なので分娩介助もしていますし、もちろん夜勤もします。時にお腹の我が子の存在を忘れて走り回っていることも・・・
でもやっぱり妊娠前とは身体はちがうんですよね。
今回はそれに気づいた日の事をお話ししていきたいと思います。
今までの自分と妊婦になった自分の身体のギャップ
ある夜勤明けの日にそのまま買い物に出かけたことがありました。
夜勤のある看護職の方はあるあるかもしれませんが、夜勤明けの日を無駄に過ごしたくなくて、何かしら活動をする。買い物に出かけたり、ランチを食べたり、カフェに行ってみたり。
妊婦の私も時間を有効に使おうと、夜勤明けに出かけました。
でもその日に見事に体調を崩してしまったんですね。
そこで気づいたこと。
妊娠中の身体は妊娠前よりも負担がかかっていて、余裕がない状態であることを意識する必要がある、ということ。
妊娠前にバリバリお仕事を頑張っていた方ならば、なおさらです。
妊婦になって今まで通り働けない自分に少しネガティブな感情を抱く方もいるかもしれませんが、これまで頑張ってきた自分と妊婦の自分を一度俯瞰してみて、頑張ってきた自分を労いながら、
妊婦になってステージが変わった自分の頑張り方を少し工夫して切り替えていく必要があります。
身体からの気付きをきかっけに、ママになった瞬間
妊婦であっても今まで通り仕事が頑張れる自分を続けたくて、今まで通り生活を楽しみたくて、今まで通りにふるまっていた私。
でも身体からのメッセージから、その通りにはいかないと知った妊婦の私。
そうか、私は妊婦だった。私だけの身体ではないんだ。
『お腹の人は私しか守れないんだ…』と気づきました。
職場では、助産師として妊婦さんによく伝えている言葉ですが、自分ごととして腑に落ちた瞬間でした。
先輩ママ助産師から言われた『妊婦さんは体力温存だよ!』と休憩を優先させてもらった時のことも思い出しました。
休むことに罪悪感を抱いていた私でしたが、この言葉の本当の意味を理解できました。
休むことは怠けではないのです。
妊娠中も自分らしく快適に過ごすにはセルフケア・体調管理
妊婦であっても今まで通りの仕事を要求されこともあるし、任された仕事は頑張りたいし、やりたいことも制限せずに生活も送りたい。
だからといって、妊娠中は身体に負荷がかかるため余裕がない状態です。無理をすると、途端に体調不良を生じます。
自分がしんどい思いをするだけでなく、自分の身体の中にいる赤ちゃんにも負担をかけることになります。赤ちゃんを守ることができるのは妊婦さんだけなのです。
妊娠中に仕事(やりたいこと)も両立させていくためには、自身の身体を過信せず、ゆとりを持って生活する必要があります。妊婦である自分の身体を体感しながら、自分の身体の特徴を知って、活動量を調整していきましょう。
そしてより快適にこの時期を過ごすには、セルフケア・体調管理をすることです。
またブログの中で、妊婦の私自身が体験して効果が実感できたセルフケア・体調管理術をご紹介していきます。
休んでいるのではなく命を育んでいる
女性はどうしてもライフステージが変わるごとに、働き方や考え方をしなやかに変えて生きていくことを要求される時期があります。
でも人は変わることを嫌う生き物です。
今まで頑張ってきた人こそ、この切り替えに悩み、ネガティブな感情を抱くことも少なくありません。休むことに罪悪感を抱いて、怠けているように感じ、今まで通り動けない自分に嫌気がさす瞬間があるかもしれません。
でも妊娠中って、24時間、毎日、自分の身を削って、お腹の中で自分ではない別の命を育んでいます。それってとても尊いことだと思いませんか?