【妊娠中の腰痛】3つの原因
妊娠中の腰痛は当たり前だと思っていませんか?
実は50〜70%の妊婦さんが腰痛を自覚し、我慢した生活を送っている現状があります。
痛みを我慢しながらの日常生活は、せっかくのマタニティライフが辛くなってしまいますよね。
現在妊娠中の現役助産師が妊娠中の腰痛の原因3つについてお伝えします。
その原因3つは、
- 妊娠中のホルモンの変化
- 妊娠中の姿勢の変化
- 骨盤のズレ
この記事の内容を読んだら、あなたの妊娠中の腰痛の原因がわかります。
ぜひ最後までご覧ください。
妊娠中の50〜70%の人が腰痛を生じる
妊婦の腰痛発症率は、国内外において50〜70%程度である報告がされており、その発生は生理的なもので、妊娠が終了すれば速やかに軽快するといわれています。
産後は軽快するといわれる腰痛ですが、妊娠中にそれを我慢した生活を強いられるのは苦痛ですよね。
どうにかして今ある腰痛を少しでも軽減させたい、というのが本音だと思います。
そのために、まず今回は妊娠中に腰痛を生じる原因について解説します。
妊婦の腰痛発症率は、国内外において50〜70%程度であると報告されており、その発症は生理的なもので、妊娠が終了すれば速やかに軽快するといわれている
Fastら,1987;Ostggard HCら,1991;Wangら,2004;村井ら,2005;大藤ら,1996
腰痛の原因
1.妊娠中のホルモンの変化
妊娠初期から分泌されるリラキシン、プロゲステロンといわれるホルモンの作用で、妊娠中は全身の筋肉・靭帯が緩みます。これらのホルモン作用によって、子宮筋を緩めたり、骨盤の関節や靭帯を緩めたりと妊娠継続のために大切な働きを担っています。しかし、それが腰痛を生じる原因の1つとなっています。ただ“緩む”だけでは痛みは起こらないのですが、もう1つ別の原因が加わると痛みを発生させる可能性があります。そしてこの緩みは産後2ヶ月頃まで続くといわれています。
2.妊娠中の姿勢の変化
妊娠中、お腹の赤ちゃんの成長に伴い、徐々にお腹のふくらみを自覚するようになります。それ以外にも乳房の増大、皮下脂肪・蛋白貯蔵、血液量の増加など、赤ちゃんが外の世界に生まれて来られるようになるまでに育て上げて、母体が分娩や産後に対応できるよう備える変化は著しいです。
必要な変化とはいえ、この妊婦さんの姿勢変化は大きく腰痛の発症に影響します。
妊婦さんの姿勢は、お腹の重みを受け止めるための姿勢の調整として、腰椎を前弯・胸椎を後弯・骨盤を前傾させる姿勢をとることがあります。また人によっては、胸腰椎の弯曲が少なく骨盤を後傾させる姿勢をとる方もいます。
前者の場合、体を支えるために腰背部に異常な緊張を持続的にかけることになり、後者の場合は腰部の筋肉が引き伸ばされるストレスがかかり筋肉が活動しにくい状態となります。両者とも腰背部の筋肉へ過剰なストレスがかかるために筋筋膜性の腰痛を引き起こすといわれています。
3.骨盤のズレ
妊娠経過に伴い、腰痛の原因1.妊娠中のホルモンの変化 によって骨盤の関節や靭帯が緩み、骨盤輪が不安定となることで腰痛が生じます。運動時に腰痛が増強することが特徴です。
単に骨盤の関節や靭帯が緩むだけでは腰痛は生じないのですが、これに加えて骨盤の位置がズレていたり、骨盤まわりの筋肉・筋膜のバランスが崩れることによって、骨盤の関節や骨盤自体にズレを生じさせてしまい痛みを引き起こすといわれています。
まとめ
妊娠中の腰痛の原因3つは、
- 妊娠中のホルモンの変化
- 妊娠中の姿勢の変化
- 骨盤のズレ
妊娠中の身体の変化は妊娠を継続させるため、分娩や産後をふまえた大切な変化ですが、腰痛のような辛い症状を引き起こすこともあります。
次の記事では、そんな【辛い腰痛を予防・改善するための方法】についてお伝えしたいと思いますので、合わせてご覧ください。
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