私の母乳育児【分泌アップ編】
みなさん、こんにちは!川崎市宮前区の妊娠中〜産後ママに向けてお役立ち情報を発信中♪
助産師のマイです。
実は、今回の産後にやりたいことがありました。
それは、母乳育児!
自分自身で産後を経験し、母乳育児について、実体験しながら学ぼう、と決めていました。
分娩室業務をすることが多かった私は、分娩を担当する方が得意で、母乳外来の担当は苦手。
学びはしていますが経験が少なく、断片的にしかみていないので、母乳育児や授乳に関しては苦手意識がありました。
なので今回の自分の産後は、私の知らない母乳の世界を身をもって体験できる絶好の機会で、楽しみにしていました。
娘にも協力してもらいながら、実験的に過ごしてきた産後の日々。
その中から、今回、【分泌アップ】に特化してお伝えしてみたいと思います。
①まず、乳輪・乳頭を柔らかくすること
出産を終えて、授乳のある生活が始まりました。
おっぱいを含ませる手技に関しては、専門分野なので、それなりにうまくできました。娘も小さく生まれながらも口を大きくあけ、舌もしっかり前に出たので、上手に乳頭をとらえて吸ってくれていました。
でも分泌はじんわり…
もちろん母乳だけでは足りないので、ミルクもしっかり規定量を補足。
まだ乳輪・乳頭が固かった私は、しっかりマッサージをしてね、と産院の助産師さんにアドバイスされてしまいました。
妊娠中、入浴時にしか乳輪・乳頭マッサージしなかったんですよね。
娘が光線治療で保育器にお預かり中だったので、授乳以外の基本的なお世話は産院の方がやってくれたこともあり、入院中時間があった私は、このときばかりは
・ひたすら乳輪・乳頭のマッサージと保湿(リペアニップルを塗ってラップを貼る)
・肩回しをして血流を促し
・シャワーで肩周りを温める
・テニスボールを使って分泌アップにつながるツボ押し(肩甲骨の中央にある天宗、てんそう)
もちろん休息もとりながら取り組みました。
ちなみに、柔らかさとしては、マシュマロくらいのふわふわな感じを目標にしてください。
入院中に、完母にはできませんでしたが、退院後間もなく、ミルクを足さずとも母乳だけで眠るタイミングが増え、排泄回数も伴っていたので、母乳分泌が増えている!と確信しました。
②やっぱり、回数多く授乳すること
だいたい1日の平均授乳回数が8回以上になるようにしました。
母乳分泌に関わるホルモンに『プロラクチン』というものがありますが、
このプロラクチンの分泌は、分娩直後が最高値で、その後低下していくんですね。
乳頭の刺激(授乳で吸ってもらう)のたびに一時的に上昇しますが、授乳しないと、産後2週間で妊娠前のレベルに戻ってしまうんです。
そして、24時間で8回以上授乳していると、次の授乳までにプロラクチンの濃度が低下するのを防げるといわれています。
だから、母乳を頑張りたい人は、大変だけど、産後1〜2週間が大事‼︎
生後11日目のタイミングで母乳外来を予約していたので、そこで母乳計測!
結果、母乳を74g飲めていました。一安心。
でも体重増加は12.7g/日とイマイチで(できればこの時期は20〜30g/日ずつ増えていて欲しいところ)。
排泄回数も十分あるのに、、なんと燃費の悪いことでしょう。
もうしばらくミルク併用の日々を続けました。
③乳輪奥を深く丁寧にマッサージをすること
その後、母乳計測はしていません。
娘の排泄回数が十分で、体重増加が順調であるのを確認し、順調に飲めているとわかり、ほとんどミルクも飲まなくなりました。
すると、今度は乳頭の痛みが出てきました。吸われ始めがどうにも痛い。
ちょっと我慢すれば済むのですが、でもどうにも痛くて苦痛…
そして乳頭全体の色が白〜紫色で硬くなる。
自分にも経験がないし、教科書を見てもピンとくるものがなかったので、母乳のゴッドハンドの元上司に相談しました。
・血行障害をおこしているので、そっと指で温め、タッチングして血行を良くする。
・授乳前に乳輪のさらに奥をめがけて、優しくマッサージする。
この2つのアドバイスをもらい、実践してみました。
マッサージをはじめると、今まで開通していた腺より太く、ドバドバと母乳が出るようになってきました。と同時に、乳頭も血行が良くなり、痛みも良くなりました。
この時期から片方4〜5分ずつの授乳で、充分な量を飲みとれるようになり、格段に授乳が楽になっていきました!
今までかかっていた半分の時間で授乳が終えられるなんて、驚きでした。
④水分摂取をこまめにすること
みなさん、承知のことだと思いますが、母乳は血液から作られています。
ですので、母乳分泌を増やすためにも、
また、母乳育児をしている人は特に、
水分摂取が欠かせません。
きっと喉も渇きやすくなっていますので、こまめな水分補給をしましょう。
まとめ
今回、私の母乳育児の経過を交えて、母乳分泌を促す方法をお伝えしてきました。
①乳輪・乳頭を柔らかくする
②回数多く授乳する(1日8回以上を目標に、産後1〜2週間は頑張りましょう!)
③乳輪奥を深く丁寧にマッサージ
④こまめな水分補給
また、もうひとつ大切だな、と思うことは、ママの気持ちの余裕です。
疲労やストレスが母乳分泌に影響を及ぼすことがあります。
母乳分泌が軌道にのるまでは、辛い思いをすることもあるかもしれません。
しっかり休息をとりながら、我慢しすぎず専門家の力を借りて、軌道にのせていきましょう!