母乳分泌過多さん向け対策
みなさん、こんにちは!リラクゼーションサロンeucaly(ユーカリ)助産師の山田麻衣です◡̈♥︎
今日はあいにくのどんより天気、ではありますが、日頃の暑さが和らいで、エアコンがなくても過ごしやすい気温で助かりますね〜。
みさなんはいかがお過ごしでしょうか?
最近、母乳育児に関わる中で、母乳分泌が多くて悩まれている方に関わることがありました。本業でも、サロンでも、身内でも。その中で、改めてお伝えしたいことがあるので、今日は母乳分泌過多さん向けの対策ということでお話ししてみたいと思います。
乳腺炎リスクが高い母乳分泌過多さん
母乳育児と言うと、完全母乳の人もいれば、母乳多めの混合授乳の人もいれば、母乳とミルク半々の人、母乳少なめの混合授乳の人もいたり、様々ですね。
人の数だけやり方があります。
助産師はその方の授乳希望を伺いながら、そのときのおっぱいの状態をみて、希望する授乳ができるようにアドバイスをしていきます。
ちょうどいい量が分泌できるといいんですが、そうではないケースもあります。
その中でも、母乳分泌過多の人!
いっぱい出るんだからいいじゃない!と思われがちなんですが、実は結構大変なんですね。
それは乳腺炎のリスクがとなり合わせだから。
授乳しても、すっきりしなくて、飲んでもらってもまだ張っていたり、片方の授乳だけで子どもが眠ってしまったり、しこりができてしまったり、痛みが出たり。
授乳が順調にできたらいいんですが、うまくいかない時は、本当に悩みます。病みます。
もうやめちゃいたくなりますね(でもすぐにはやめられない現実・・・)。
母乳分泌過多の人向けのケア
そんな時はぜひ助産師に頼ってくださいね!
色々調べても、ネットの情報には分泌を増やしたい人向けの内容が多く、分泌過多の人向けの情報はあまり載っていなかったりします。
私の妹も絶賛授乳中で、分泌過多に悩んでおりました。
そして、助産師によってアドバイスの内容が違う〜!!と混乱中。
実は、この『助産師によって言うことが違う!』というのには理由があって、、
その時の分泌状況と、乳房の状態、乳房の時期的な変化によってケア方法が変わるからなんですね。
状態を自分で理解して、セルフケアができるようになると、アドバイスの違いに悩まされることはないのかなと思っています。
そして、知っておいていただきたい大原則としては、
おっぱいは、出た分だけ、次も作られていく!ということ。
張っているからスッキリするまで絞り出したい気持ちもわかりますが、絞りすぎると、その分また張ってきますので注意が必要です!
母乳分泌過多の人向けセルフケア
母乳分泌過多の人向けにできるセルフケアをいくつかご紹介しますね。
①冷やす(クーリング)
キンキンに冷えた保冷剤などで冷やすのはお勧めしませんが、マイルドに冷やせる方法でのクーリングはお勧めです。まず気持ちいい!と実感できると思います。専用のマミーホット&クール(カネソン)という商品もありますが、保冷剤を冷蔵庫で冷やして柔らかい状態で使うこともできます。また母乳パットを付けている方でしたら、試していただきたいのが、赤ちゃん用おむつの吸収体に水を含ませて冷凍し、それをお胸に当ててクーリング!冷た過ぎずマイルドに冷やせて、また母乳も吸収してくれるので使い勝手が良いです。
出産して間もない方の場合は、フェイスタオルを水で濡らし、胸に当てるようにし、冷やし過ぎない方がいいですね。
②ミルクは足さないで、母乳を欲しがるだけ飲ませる
くれぐれもミルクは足さないでください。ミルクを飲んだ分、母乳が飲めるタイミングがなくなります。母乳が排出できなくなるので、できるだけ母乳を飲ませましょう。飲ませられない場合には搾乳をして母乳を排出させていきます。このときも、搾乳量には注意が必要です!赤ちゃんが飲む以上に絞らないようにしましょう。
③左右均等に飲ませる
母乳分泌が良いと、片側の授乳だけで充分量が飲めてしまっている場合があります。そうなると、飲んでもらえなかったもう片方のお胸が辛いですね。左右均等に飲めるように、吸わせる時間を調整して、左右入れ替えると良いと思います。片方5分で充分に飲み取れてしまうようなら、2分半くらいで左右を入れ替えてみます。まだ飲めそうなら時間で区切って左右飲ませてみましょう。どうしても左右差が出てしまったら、次の授乳は、今回充分に飲めなかった乳房から授乳を始めてみましょう。
④しこりができた場合
しこりの部分を圧迫しながら授乳をしたり、しこりのある部分のラインに赤ちゃんのアゴ・おでこがくるような授乳姿勢をとる(赤ちゃんのおでこやアゴの縦のラインにくる部位をより強く飲みとることができます)。数回の授乳でしこりが良くなればいいですが、そうではない時は、早めの助産師のケアを受けてください!乳腺炎になる前に専門家によるケアを受けましょう。
また、すでに分泌がさかんな状態での効果の程度はわかりませんが、母乳分泌を抑制するお薬の使用を相談することができる場合があります。この時は産婦人科医へ相談する必要があります。
まとめ
こんなことで相談してもいいのかな?と、ためらわず、助産師に相談してくださいね。乳腺炎の経験者さんはわかると思いますが、高熱も出るし、胸も痛いし、大変ですからね。排乳マッサージで楽になれると思います!
そのときは大変だったりするのですが、過ぎてしまうと実は短い母乳育児の時間。
みなさんが後悔なくやりきった!と思えるといいなと思っています。