妊娠中の便秘対策
みなさん、こんにちは!助産師のマイです。
まだ産まれていません笑
お腹は定期的に張っていますが、痛みはなく、夜も普通に眠れてしまいます。
いつ産まれてくるかは、やっぱりわかりませんね。
さて、みなさんは毎日排便はありますか?
妊婦になってから便秘になった!という人もいるのではないでしょうか。
今日は妊娠中の便秘対策についてお話ししてみたいと思います。
どうして妊娠中は便秘になりやすいのか
妊娠中に便秘になりやすい理由は、
①妊娠に伴うホルモンの変化(プロゲステロンという妊娠を維持するホルモンが増加することによって消化器平滑筋がゆるむ)※腸は粘膜や筋肉でできており、その筋肉の蠕動運動(ぜんどううんどう)という動きで内容物を運び、最終的に便が出てきますます。プロゲステロンはその蠕動運動を抑える作用があります。
②子宮が大きくなることで周りの消化管(腸)を圧迫する
この①②にともない、消化管(腸)の運動が低下し、便秘になり、またガスもたまりやすい(おならもよく出る)です。
通常ですと、食後6時間も経過すれば、胃から内容物がなくなりますが、妊娠中は、食べたものの通過時間が延長するため、まだ残っていることがあるんですね。
さらに、食道と胃の境目にある括約筋(かつやくきん、胃に入ったものが食道に戻らないようにする役割)の圧力が低下するために、逆流が起こりやすく、胸焼けや逆流性食道炎を起こしやすくなります。
妊娠中にできる便秘対策
それでも、便秘で悩まされるのは嫌ですよね。スッキリ出したいもの。
私も何度が便秘で悩まされました。妊娠後期でお腹もパンパンで、さらに便秘で、どうにか出てこないものかと思ったことがあります。
効果があった便秘対策をいくつか挙げてみます。
- 散歩やピラティスなど適度な運動(運動で血流を促進することで、腸の動きが良くなります)
- キャベツや海藻、きのこなど食物繊維をとる(便を柔らかくして出しやすくします。善玉菌のエサになり、腸内環境を整えます。キャベツなどは不溶性食物繊維、便のかさを増して腸を刺激し便通を促します。海藻類などの水溶性食物繊維は、便に潤いを与え排便をスムーズにします)
- 適度な油分の摂取(EVオリーブオイルなど質の良い油がおすすめ、腸の蠕動運動を促します)
- 便意をもよおした時に、すみやかにトイレへ行く(トイレにこもっていきむと、痔の原因に。スルッと出る排便姿勢をとるのも有効です※一番下を参照)
- 水分摂取(水分摂取量が少ないと、便が硬くなり、スムーズに移動できなくなります)
- エプソムソルトを入れた入浴(エプソムソルトはマグネシウムを含有しているので便の軟化作用に働きます)
- ストレスを溜め込まない(ストレスがかかると交感神経が優位となり、消化機能が抑制されます。腸の動きが鈍くなり便秘の原因に)
- かかりつけ医に便秘薬の処方を依頼する(いろんなタイプの薬があるので、医師に相談しましょう)
※スルッと出る排便姿勢をとるには、洋式便器の場合、足台(踏み台)が必要になります。便器に座って、足の下に足台を置きます。そして、やや前傾姿勢をとるように座ります。その姿勢になると、肛門と直腸の間の角度が緩くなり、いきまなくとも便もスルッと出しやすくなります。
まとめ
実は、便秘に限らず、妊娠中の生活を快適に送るには、セルフケアの知識がとても有効です。
少しの工夫で、便秘も痛みも不快症状も、我慢することなく、快適に生活が送れると、気持ちも上向きますよね。
ママが気持ちよく、心地よく生活できることって、赤ちゃんにとっても良いんです。
ちなみに、ママがイライラし、ネガティブなストレスにさらされると、
過剰なストレスホルモンにより、ママの心拍は増加し、高血圧のリスク、免疫機能も低下、
子宮への血流量の変化(低下します)や、呼吸の変化(呼吸は荒く浅くなる)、酸素供給量の変化(減少)がみられることがわかっています。
ですので、お腹の赤ちゃんのためにも、ママが心地よく過ごすことって大切なんですよね。
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