分娩誘発
みなさん、こんにちは!助産師のマイです。
昨日はオンラインで助産師ユミさんの講座を受講しておりました。
軟産道強靭、分娩誘発、高齢初産…
ちょうど私の身近なお話でした。
できたら自然に陣痛発来して、適時に破水して、つるりと産みたいところですが、
予定日を過ぎてもまだまだ産まれない場合、分娩誘発をします。
今日はその辺りのお話をしてみます。
分娩誘発はどのようなときに行うか
分娩誘発はどのようなときに行うのか、というと、
先にお伝えしたように、予定日を過ぎて1週間経過しても産まれない場合。
またそれ以外にも、
- 陣痛が途中で弱くなってしまった場合
- 破水したのに翌日になっても陣痛が始まらない場合
- 妊娠高血圧症候群などの母体合併症があって、状態が悪化する前に、産む方が良いと判断された場合
- 陣痛が始まっていないけど、子宮口がある程度開いている方が、急激なお産の進みによって病院に到着前に産まれてしまいそうなケースが考えられるとき
- 巨大児が予測される場合(成長が著しい胎児が、骨盤が通過できる大きさのうちに出産できるように)
- 胎児の健康状態が心配で、早めに出産に向かった方が良い場合(帝王切開をするほどの緊急度ではないケース)
- 計画無痛分娩を行う場合
- 妊産婦の希望がある場合※これは産院によっては難しいことがあります。
分娩誘発の方法
これは産院の方針、医師の技術や好みにもよると思いますが、
大きく分けて、点滴、内服、頸管拡張(子宮口を広げるものを挿入)、膣用剤(子宮頸管熟化剤)があります。
どれを選択するかは、妊婦さんの子宮口の状態(ある程度開いていて、柔らかさがあるか)や、破水しているかどうか、などでその方に合うものを医師が選びます。
子宮口があまり開いてなく、硬い場合、頸管拡張や内服薬が選択されます。また破水していなければ、膣用剤(現在は自費で対応しているもの)を選択されることもあります。
その翌日からは、点滴で分娩誘発をしていく、という流れが多いかもしれません。
実は、分娩誘発をしてその日に産まれる、ということは少ないです。
経産婦さんの場合は、その日の朝から分娩誘発をして、夕方に産まれる、ということは多々ありますが、
初産婦さんの場合は2〜3日かかるケースがほとんど。
なかなか産まれなくて、家族からの「産まれた?」プレッシャーもあり、気力も体力もメンタルも保てず、涙が出てしまう人にもよく出会います。
分娩誘発をしている間はCTG(分娩監視装置という赤ちゃんの心音とお腹の張りをモニタリングする機械)を連続装着して、常にモニタリングをします。
ちなみに、途中で緊急帝王切開に移行する可能性が高いケースでは、飲んだり食べたりすることが制限されることもあります。
まとめ
出産予定日が過ぎて、1週間くらいは自然に陣痛が始まることを待つことが多いですが、
だいたいの産院が42週になるまでに出産できるように、
分娩誘発が計画されると思います。
子宮口が0〜3cmくらいまで開くのに、結構時間を要すので、
本陣痛が始まる前に、そこまで開いて柔らかくなって欲しいのが本音のところ。
正期産に入ったら、動いてね!と言われるのは、
お腹を張らせて、子宮口を柔らかく、開きやすくしましょう、という意味です。
子宮口0cmスタートの分娩誘発は、先の道のりが長くなるので、覚悟がいりますね…
私も、昨日は散歩をサボってしまったので、今日は歩こうと思います。
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