産後の授乳を考えたお部屋づくり
みなさんこんにちは、育休中助産師のマイです!
最近朝晩は寒くなってきたので、娘の寝具を秋冬仕様に変更しました。
冬生まれの娘は、産院から退院後、もこもこのブランケットに包まれて眠っていたので
その時使っていたブランケットを取り出し、思い出に浸りました。
さて、今日は産後のお部屋づくりのお話をしていきます。
実は、私、大失敗しまして…
これを読んでくださる出産を控えている方の参考になれば嬉しいです。
産後のお部屋づくり失敗談
自宅がそんなに広くないので、限られた空間で、産後の体のダメージも予想して、お部屋づくりをしたつもりでした。
赤ちゃんのベッドは、寝室とリビングを行き来できるように小さな移動式ベッドにして、
赤ちゃんのお世話グッズを3段ワゴンにまとめ、
夜間の授乳に備えて間接照明と、物がおけるスペースも作りました。
夜間の授乳はベッドの端に座って行い、昼間の授乳はリビングのソファーに座って行う想定でした。
想定外だったのは、リビングのソファーが思いのほか沈み込むこと…
これ、妊娠中にはあまり気にならなかったのですが、
退院後に、いざ座って授乳をしてみると、お尻が沈み込んで、尾骨(お尻のしっぽの骨)に痛みが走りました。
会陰切開もせず、円座がなくても座れるほどで、産院では困らなかったのに…
その日から、ソファーに沈み込まないように、着座クッション(仙骨を立てて座れるもの)を使用して座ったり、バスタオルでUの字座を作って、尾骨に圧がかからないように座るという試行錯誤の日々。
実は、ソファーにお尻が沈み込むと、骨盤は後ろに傾きやすく、尾骨に体重がかかりやすい上に、
授乳姿勢はどうしても背中が丸まりやすく、そうなると骨盤も後ろに傾き、やっぱり尾骨に圧がかかりやすい姿勢になり、痛みの原因となります。
あとでわかったのですが、もともとハムストリング(太もも裏の筋肉)が硬めだった私は、産後運動をしない生活により、さらに硬く縮まり、尾骨に付着する靭帯が引っ張られやすい状態で、痛みを生じていたのかもしれないと振り返りました。
授乳に適したお部屋づくり
まず授乳をどこで行うのかを考えましょう。その場所では楽に授乳ができそうでしょうか。
おそらく、リビングや寝室で授乳する方が多いのではないかと思います。
そして、床に腰を下ろして授乳をするのか、椅子やベッドなどに座って授乳をするのかによっても準備するものが若干変わります。
快適に座って授乳ができるか、これは適切で無理のない授乳姿勢が保てるか、という視点で見てもらうといいです。これについては次回、別の記事でお伝えしようと思います。
私が失敗したように、沈み込むタイプのソファーは、オススメしないので、その場合は沈み込まないで座るための対策が必要です。もしくは床に座って授乳する方に変更するのか、ですね。
あとは、授乳に必要なアイテムを準備すること。これは授乳クッション(外カバーが取り外せて洗えるものが良い)、高さ調節や体の隙間を埋めるためのクッション(バスタオル・座布団などでも代用可)、足台(椅子に座って授乳する場合、つま先立ちで高さ調整すると余計に体に力が入って緊張し、疲れます)などがあるといいです。
まとめ
授乳するであろう、それぞれの場所で、自身の体に負担なく授乳姿勢を保ち座れそうか。
ダメージを受けた骨盤底にできるだけ負担をかけずに座れそうか。
実際に産前に試してみてください。沈み込むソファーの場合は対策が必要です。
また、余計な力を抜いて授乳をすることができるように、授乳クッションや足台などのアイテムがあるといいです。
生まれて間もない時期は、3時間おきの授乳だとしたら、1日に8回も行うことになります。実際はこれ以上になることも考えられます。この時間をできるだけ快適で楽にできるようにすることは、産後の自分の心身を守ることにつながります。
できるだけ快適に過ごせる環境で、余計なストレスを感じることなく過ごせるお部屋づくりをしましょう。私の失敗談も一つ参考に、授乳をすることを考えたお部屋づくりをしてみてください。