妊婦さんのお役立ち情報

回旋異常

mai

こんにちは!助産師のマイです。

先日、妊婦健診でした。

やっぱりな、という感じで…

これから出産するであろう日までに、どうにか良い位置にちゃんと回って欲しいところです。

お腹の方の動きを、右前側でよく感じるんですね。

お腹のエコーで、バッチリお顔が確認できました💦そしてちょっとあお向いてる💦

お腹の中の人よ、このままでは困るよ…
今日は回旋異常についてお話しします。

セラピスト助産師まい
セラピスト助産師まい

赤ちゃんは回りながら産まれてくる

まず、赤ちゃんの産まれ方について説明します。

赤ちゃんは、頭位(頭が下側)の場合、経膣分娩(けいちつぶんべん)といって、膣から(下から)産むことができます。

陣痛が始まると、赤ちゃんを育んでいる、子宮の口が開いて、頭を先頭に、赤ちゃんはゆっくり下降して産まれてきます。

この下降して産まれてくる過程で、赤ちゃんは、お母さんの骨盤の形に合わせて、4段階体勢を変え・回りながら産まれてきます。

しかも、頭のいちばん小さい周囲径を先頭にして頭の骨の形も変えて、狭めながら。

すごくないですか?

どのように体勢を変え、回るかというと、

1段階目、まずアゴをひいて、自分の胸に近よせるようにして、身体を小さくまとめます。

2段階目、左右にある赤ちゃんの背中が、母体のお腹側にくるように回ります。

3段階目、1段階目でひいていたアゴを伸ばす。この時、ちょうど頭が出てくるタイミング!

4段階目、再度左右に背中を回して、片方ずつ肩を出しながら(ここは助産師が介助します)産まれてきます。

回旋異常

ですので、この回り方がうまくいかないと、なかなかスムーズに産まれないことがあります。

これを回旋異常(かいせんいじょう)といって、

これが原因で出産に時間がかかったり、出産の途中経過で進みが止まってしまったりします。

これ、産科でお仕事していると、結構遭遇します。

産道に余裕があれば、赤ちゃんの向きが正しく回れてなくても、産めてしまう方もいますが、

産道を通過する際の抵抗が大きくなるために、娩出力(べんしゅつりょく、陣痛の力)もより必要になったり、下降速度もゆっくりになり(お産に時間がかかる)、大変なお産になりやすいです。

場合によっては、これが原因で、経膣分娩できない(下から産めない)状況となり、急遽、帝王切開で産みましょう!ということもあります。

回旋異常の場合、

出産に時間がかかるほか、

陣痛が弱くなったり、

胎児心音がうまく聴取しにくくなったり、

陣痛中、極端に偏った場所に強い腰痛が出現したりすることがあります。

回旋異常を治す方法

もし、回旋異常といわれたときは、母体の体勢を工夫して、赤ちゃんがうまく回れるように調整します。

よく行うのが、四つん這い

重力の力をかりて、赤ちゃんの背中側が、母体のお腹側にくるように、この体勢をとります。

もしくは、側臥位(横向き)

私の経験的には、赤ちゃんの背中を上にした側臥位の方が、うまく回ってきてくれる印象があります(教科書的には赤ちゃんの背中を下にした側臥位とかいてあるものがあります)。

うまく回りだすと、陣痛も強まりだし、お産も進み始めます!

突然いきみたくなったり、肛門圧迫感(便が出そうな、お尻が押される感じ)が出てきたり。

そうなるとお産のスピードも加速しますね!

まとめ

わが家のお腹の方も、今の状態なら回旋異常に突入しそうな向きになっています💦

頭位(赤ちゃんの頭が下向き)で、背中は(母体の)左側後方にあって、手足が(母体の)右前側。

陣痛が始まらなきゃわからないな…とも思いますが、

ちゃんとアゴをひいて、小さく丸くなって、

頭頂部を先頭に、うまく回ってきて欲しい(背中を母体のお腹側に向けて回る)と思います。

今日から毎日四つん這いしたら変わるかな。

みなさんの赤ちゃんは、どんな体勢で、お腹にいますか?

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山田麻衣
山田麻衣
アドバンス助産師/セラピスト
2024年4月にサロンをオープンしました! 2022年2月に出産した娘の育児に奮闘しています。 ブログでは妊娠中〜産後の、それ知りたかった!お役立ち情報や、私の妊娠中・産後を発信しています。
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