帝王切開に切り替わるタイミング
みなさん、こんにちは!助産師のマイです。
外はマイナス4度と、関東でも外のお水が凍るような気温。
寒いですね。
今日は散歩に出かけようか、見合わせようか迷うところです。
当初の予定通りにできる時もあれば、予定変更せざるをえない時もありますね。
出産でもそうです。
今日は帝王切開に切り替わるタイミングについてお伝えしてみようと思います。
帝王切開とは
まず、帝王切開は、医学的な適応がある時に選択される出産方法です。
ですので、妊婦さんの希望で決められるものではないのですね。
妊娠中からすでに医学的適応があって、事前に予定を決めて行われる、予定帝王切開と
緊急に帝王切開が決まる、緊急帝王切開があります。
予定帝王切開術
予定帝王切開の場合は、妊婦健診を受けるなかで、手術予定日が決まり、その日に向けて事前に準備ができるため、心と身体の準備がしやすいです。
事前に手術前の検査も行い、必要な説明も時間をかけて受けることができます。
予定帝王切開になるケースは、
- 児頭骨盤不均衡(赤ちゃんの頭がママの骨盤よりも大きい)
- 逆子などの胎位異常
- 巨大児(赤ちゃんが大きい)
- 前置胎盤(胎盤が着いている位置の異常)
- 感染症(性器ヘルペスなど)
- 既往帝王切開(前回の出産が帝王切開だった)や子宮手術の既往
- 双子 など
大きな病院だと、既往帝王切開や双子でも経膣分娩ができる場合があります。
緊急帝王切開術
緊急帝王切開は、経膣分娩の経過のなかで、何かしらの異常が出現した時や、母子の命に関わるような緊急事態となった場合に緊急で行われます。
この場合は、時間的余裕がない場合が多いので、手術前の検査や説明も慌ただしく行われます。
緊急度によっては慌てて手術室に担ぎ込まれるケースもあり、心の準備もままならない状態の時もあります。
緊急帝王切開になるケースは、
- 胎児機能不全(赤ちゃんの心拍異常などで経膣分娩が難しいとき)
- 臍帯下垂・脱出(赤ちゃんが産まれる前に臍帯が出てくる)
- 重症妊娠高血圧症候群(母体の重症高血圧などの異常時)
- 常位胎盤早期剥離(産まれる前に胎盤が先に剥がれる)
- 経膣分娩の経過の中で児頭骨盤不均衡がわかったとき
- 赤ちゃんの回旋異常で骨盤を通り抜けられないとき
- 分娩の遷延・停止(お産に時間がかかり過ぎていたり、進みが止まってしまったとき) など
まとめ
実は、どの妊婦さんにも帝王切開になる可能性はあるんです。
妊娠経過も順調で、医学的適応もなく、経膣分娩を目指している途中で、緊急で帝王切開に切り替わることがあります。
経膣分娩、帝王切開、どちらがよくて、どちらがよくない、ということはなく、どちらも大変で、どちらも立派な出産です。
いちばん大切なのは、赤ちゃんもママも元気に退院し、生活が開始できることですよね。
出産はいつ何が起こるかわからないもの。できうる準備をして、臨みたいですね。
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