妊婦さんのお役立ち情報

コロナ禍での妊娠・出産・産後

mai

みなさん、こんにちは!助産師のマイです。

2020年から、コロナによる影響を受けて、

今まで通りの妊娠期間・出産・産後が送れなくなって、4年目。

この期間で、さまざまな知見が出て、ワクチン接種も進み、薬も開発され、

医療は進歩してきました(※ここについては色んな意見がありますが…)。

この春から5類感染症となると、また変化してきそうですね。

とはいえ、妊婦がかかると重症化リスクもあるので、

まだ安心はできませんね。

この妊娠・出産・産後の時期のコロナ対応について、知らなかった、とならないように、

現状を知りつつ、どうやって過ごしたらいいかお話ししてみたいと思います。

妊娠期

助産師の立場でいうと、産院選びが重要だったりします。

これまでは、施設が綺麗か、魅力的なサービス(エステのサービス、お祝いディナーやランチなど、無痛分娩ができるなど)があるか、出産費用の面などで産院を選ばれることが多いように感じました。

しかし、コロナ禍になってから、コロナに感染した場合に、

かかりつけの産院が、関与してくれないケースがあることに遭遇します。

感染管理や隔離対応までできない施設があるんですね。

コロナ感染した場合、現状は一定期間の隔離が必要になるので、

例えば妊婦健診の日が来たとしても、その日に健診が受けられない、

ということもあります。

その期間に、特に心配な症状がなければいいですが、

実際のところ、コロナの症状に悩まされ、自分の体調や胎児に関して心配になる方は多いです。

上の子や家族も同時に感染した場合、さらに不安材料は増えます。

そんな時にでも寄り添ってくれる、産院がいいですよね。

産院によっては、感染と同時に、毎日助産師による電話訪問をして、体調確認をしてくれたり、

場合によっては、電話診療をして、処方し、郵送で薬を送ってくれたり、

万が一、隔離期間に、産科的な症状が出現した場合でも受診ができる環境がある、などの医療機関もあります。

これらがあると非常に安心ですよね。

これら全ての対応が難しいとしても、

もしこれから妊娠を考えている方や、今現在産院を探している方は、

コロナ感染した場合の産院の対応についても確認する必要があると思います。

コロナの症状で、咳が続くことによって、お腹が張りやすくなる、という訴えはよく聞きます。

息苦しさがある場合や、産科的症状(お腹の張り・痛み、出血、胎動減少など)がある場合の、自宅療養の継続は心配です

しかも、感染者数が増えている時期は、救急車を呼んでもすぐ来ない、という状況もあります。

ですので、現状、自分の身を自分で守る必要がある、ということですね…

いちばんは、健康的な生活を送りながら、ご自身の免疫力を保ち、正しい感染予防をして、妊娠生活を送れることです。

妊婦さん自身だけでなく、家族の協力も必要ですね。

出産時

産院によっては、分娩予定日◯週前より、妊婦や同居家族の検温や体調チェックが必須となっていたり、入院時にコロナの検査をしている機関もあります。

生まれたての赤ちゃんや妊婦さんをあずかる産院ですから、

感染者が出てしまうと大変なのです。

自分が感染拡大の媒介者になるのも嫌ですしね。

それでも、ちょうど出産のタイミングでコロナ感染をするケースもあります。

コロナ感染した産婦の出産方法は、産院によって違うのが現状(各医療機関における判断にゆだねられており、設備やマンパワー等によりその医療機関で安全にでき得る方法で出産方法が選択される)。

この辺りも確認しておく必要がありますね。

かかりつけの産院で対応できないケースは、同じ県内の大きな病院(大学病院や県立病院など)に搬送し管理されます。※自宅からかなり離れた病院に送られてしまうケースもあり。

出産方法は、経膣分娩できるところもあれば、帝王切開を選択される場合もあります。

私の勤務病院では、数時間で出産に至るケースであれば、医療スタッフが感染防備を行った上で、経膣分娩(産婦の呼吸は徐々に荒くなりますし、マスクも外されると、飛沫を浴びる可能性が高く、実際怖いのですがね…)。出産までに時間を要す場合は、帝王切開が選択されます。

そして隔離期間が明けるまで、母子分離(赤ちゃんとママが離れて生活)。

ママはコロナ病床で入院、赤ちゃんも保育器内で経過をみて、感染がみられるか検査などをしていきました。(※現状、このような管理をしている医療機関が多いです)

必要な隔離期間であるにしても、出産後もわが子に会えず、離れ離れの生活は寂しいですね…

現在、コロナ感染した場合の隔離期間は

症状がある方は、発症日から7日間経過し、かつ、症状軽快後24時間経過した後

症状がない方は、検体採取日から7日間経過した場合

なお、5日目の検査キットによる検査で陰性を確認した場合には、5日間経過後(6日目)に解除が可能。

と示されています。

また、濃厚接触者の場合の待機期間は、陽性者と最終接触のあった日を0日目として、翌日から5日間を経過した後、となっています。

この隔離期間はまた随時変更される可能性がるので、最新情報を、厚生労働省等の公的な機関のHPや、かかりつけの産院で確認する必要があります。

産後

出産時にコロナ感染をした場合

しばらくママと赤ちゃんが離れ離れの生活を余儀なくされるため、

どうしても育児手技の習得が遅れたり、母乳分泌のためのおっぱいへの刺激が与えられなかったり、

せっかく頑張って出産したのに、達成感を感じる間も無く、家族とも赤ちゃんとも離れ離れとなって、

精神的に辛くなってしまうことがあります。

そんな時は1人で抱え込まず、助産師にそんな気持ちをうちあけましょう。

我慢しないでくださいね。

また、コロナ病床でも助産師によるケアを受けられる病院もあります(私の勤務病院では実施中)。

出産後にコロナ感染した場合(退院後)、

基本的には自宅で赤ちゃんと一緒の生活を継続します。

ですので、赤ちゃんにも感染させてしまう可能性は出てきます。

できうる限りで、感染予防をして、育児を継続します。

飛沫や接触で感染させてしまうことを考えて、その部分が予防できるような行動します。

赤ちゃんを触れるときは手洗い・手指消毒、マスク着用します。

おっぱいは飲ませてもよいとされていますが、

もし、ママが赤ちゃんのお世話することができないくらいの体調の場合は、他の家族にお世話を依頼し、ミルクや搾乳を飲ませます。

体調不良時でも、おっぱいを自分で絞って、体調が改善した後に授乳が再開できるようにしたり、乳腺炎を予防をしていく必要があります。

このあたりのやり方は、おっぱいの状態によって個別対応が必要なので、かかりけの産院の助産師に相談しましょう。

そう、乳腺炎も発熱しますので、コロナを疑われ、かかりつけの産院で診療できません!というケースもあります

産後まで(乳腺炎も)フォローしてくれる産院なのか、も確認しておきたいところ。

まとめ

できたら防ぎたい、妊娠中〜産後までのコロナ感染。

感染予防をしていても、難しい場合もあると思います。

いざという時に、どんな対応となるのか、

聞いてなかったよ…とならないように、

事前に産院に確認しておくと良いですね。

そして、助産師目線で考えると、目につきやすいサービスだけでなく、コロナ関連に限らず、妊娠〜産後までしっかりフォローしてくれる産院が選べると良いのでは、と思います!

私も体調管理(しっかり栄養を摂り、睡眠をとって、適度な運動をする)をして、感染予防に気をつけたいと思います。

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ABOUT ME
山田麻衣
山田麻衣
アドバンス助産師/セラピスト
2024年4月にサロンをオープンしました! 2022年2月に出産した娘の育児に奮闘しています。 ブログでは妊娠中〜産後の、それ知りたかった!お役立ち情報や、私の妊娠中・産後を発信しています。
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