授乳中の方、おっぱいの大きさ、左右差ありますか?
みなさん、こんにちは!助産師のマイです!
先日、専門職の友人から、『授乳によって生じた胸の左右差(大きさ)』について質問がありました。
授乳中に、胸の大きさに差が生じてしまう原因について、意外と知らない人がいることに驚いたと同時に、ママたちにはなかなか知る機会がないことに気づいたので、今回ここに書いてみることにします。
みなさんは、おっぱいの大きさの左右差を、母乳育児の勲章だと言えますか?
気づいたらおっぱいの大きさが左右違う!?
出産後、授乳のある生活が始まり、完母で頑張りたい人は産後のはじめの2週間は必死に授乳をして、
軌道にのるまでにだいたい1ヶ月弱、そして赤ちゃんとの生活に慣れてちょっと余裕が持てるようになるまでは、目の前のことに必死ですね。
少しお世話に慣れて、ふと、鏡の前で自分を見た時に、胸の大きさに左右差があることを知って、ショック・・・
という流れが多いのかなと思います。
それまでは毎日必死にわが子と向き合い、1日に何回も授乳をしてきたわけです。
もちろんわが子が可愛くて、大事だから頑張れるのですが、
育児を頑張ってきた結果、おっぱいの大きさに左右差ができてしまった、というのは、
なんだか自分の体を犠牲にして授乳しているようで、虚しいような悲しいような。
なんとも言えない感覚になるでしょう。
実は、おっぱいの大きさに左右差が生じる原因は、いくつかあります。
その中でも授乳に関することとしては、
・いつも得意な方、よく飲んでくれる方、飲ませやすい方から飲ませている(例:いつも右→左の順で飲ませている)
・いつも得意な方ばかり飲んでいる(例:左側は嫌がるけど、右側は好んで飲むので、右側を飲ませている)
・左右の分泌の量に差がある(例:右の乳腺からは太くピューっと出るけど、左は少ししか出ない)
などがあります。いずれも、左右の乳房で分泌に差があるケースがほとんどです。
このままの状態で授乳を継続していると、いつの間にかおっぱいの大きさに左右差が生まれてきます。
飲ませるのが得意な方の乳房は発達し(大きくなり)、乳汁もよく出るようになるんですよね。
左右差を生じないように授乳する方法
おっぱいは、授乳回数が多いほど母乳の産生が多くなります。
そして、飲みとられた分だけ、新たに作られるようになる仕組みがあります。
さらに、母乳の産生は左右それぞれ独立して調整されています。
ですので、できるだけ、左右均等に飲ませていくことが良いとされています。
もし分泌に左右差がある場合、分泌が少ない方のおっぱいから飲ませます。
右側が少ない(小さい)場合、右→左→右 のように、分泌が少ない方に多く刺激がされように回数を多く吸わせたりして工夫します。直接授乳が難しい場合は搾乳で対応することもできます。
また、分泌の少ない方の乳輪奥を、指でつまんでほぐすことも効果的です。
私もはじめの時期は分泌が少なく、苦戦しました(おまけに吸われると痛くて、痛くて。産前に乳輪・乳頭のマッサージを入浴時にしかしなかったので、まだ硬かったんですよね)。
乳輪の奥を根気よくほぐしてほぐして、結果、左右差なく太く腺が開口するようになりました(産後3〜4週目頃かな…)。また母乳分泌を促すために行ったことを改めてブログに書きます。
もし、分泌に左右差を感じて、困っている方は、ぜひ助産師を頼ってみてください!
あなたの住む地域で活躍する、母乳専門の助産師や、かかりつけだった産院の母乳外来に相談してみましょう。
まとめ
母乳外来を積極的に利用している方は知っていた人もいるかもしれませんが、
ほとんどの場合、産後1ヶ月健診を最後に、産科は卒業します。
そうなると、それ以降、助産師と関わる機会がない人が多いですね。
授乳やおっぱいに関連する困りごとは、ぜひ助産師に相談して欲しいのですが、
育児生活をしていく上で、優先度がそこまで高くない場合、わざわざ相談には行かないのかもしれません。外出も面倒ですしね。
でも知らなかったことで、後で後悔して欲しくないなと思っています。
おっぱいの大きさの左右差が気になる方も、そうじゃない方も、絶賛授乳中の方は少し工夫をしてみてください!