産後のお役立ち情報

授乳中にアルコール飲んではダメ?

mai

みなさんこんにちは!助産師のマイです!!!

暑さで溶けそうな毎日ですね。

こんな日は冷えたビールをグイッと飲みたくなりますよね。

私もお酒は好きで、出かけた先で嗜む程度に飲んでいます!

え?

でもいま授乳中ですよね?

お酒飲んでいいんですか?

今日はそんなお話です!

ちなみに、妊娠中はさすがに控えていました。妊娠中のアルコールの影響については、また書きます。

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たまの外食に出かけたとき、目の前で美味しそうにワインを嗜んでいる家族が、羨ましかった。
妊婦だった私は、いつも香りだけ楽しませてもらい、ひたすら炭酸水を飲んでいました。

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授乳中のアルコールの影響

よく『妊娠中・授乳中のアルコール摂取は控えましょう』とビールのCMなどで目にしますね。

この時期はアルコールは控えるものとして心得ている方もいると思います。

ちゃんと我慢できている人、すごいです!!

目の前で美味しそうにお酒を飲んでいるのを見ると、どうしても飲みたくなってしまうもの。

果たして飲んでもいいのでしょうか?

まずアルコールは母乳に移行します

飲酒後30~60 分で血液中の濃度は最大になり、

乳汁中アルコール濃度は飲酒後2時間をピークに低下していきます。

産婦人科診療ガイドライン産科編2020によると、

海外の勧告では母乳のメリットが人工乳に比し大きいため,飲酒したからといって授乳を忌避する必要はないとしているが,授乳までには飲酒後 2 時間以上あけることを推奨している

と記載されています。

では2時間以上あければたくさん飲んでもいいのか、というと、それは赤ちゃんの認知能力への影響が懸念されるので、摂取量には注意が必要です。

0.3g/kg程度の少量摂取であっても、児の睡眠パターンを変え、長期的に認知能力に影響するかもしれない、という文献もあります。

0.3g/kgのアルコールとは、体重50kgの女性で15g、これはビール(度数5%)375mlに相当します。

缶ビール1本くらいになりますね。

他の海外の勧告も見てみましょう。

海外のアルコールに関する勧告

・0.5g/kg以上摂取で乳汁分泌低下の懸念(全米科学アカデミー)

・アルコールは母乳禁忌ではないが、1g/kgを連日摂取すると射乳反射を抑制し、大量摂取は児の抑制および成長障害をきたす(米国小児科学会)

・0.5g/kg/日の摂取は母乳育児に影響しない(米国保健福祉省)

・摂取しないにこしたことはないが、もし飲むなら1g/kg以下とする(オーストラリア保健医療研究審議会)

数値が様々ですね。

1g/kgだと、体重50kgの女性なら、50gですね💦これはそこそこ多めなアルコール量になるような気もします…

人種によるアルコールの代謝能力の差もあるかもしれませんね。

まとめ

産後1か月はアルコールを飲まないことが勧められますが、

1か月以降は、飲むのであれば摂取量を1日10〜20gまでにとどめ、授乳直後に飲む

授乳後2時間以上は間をあけて、次の授乳をする

それ以上飲みたいなら、あらかじめ搾乳して、1回分授乳しない、などの工夫を。

また、飲酒はプロラクチンを抑制するなど、授乳のパフォーマンス(分泌量や授乳期間など)を低下させるとも言われています。

最終的に、飲むか飲まないかは個人の判断になりますが、

私はたまの外食に行った時には、瓶ビールを頼んで、最初の1杯、冷えたビールを飲んでお酒も楽しんでいます!(残りは家族のお腹の中へ)

今は美味しいノンアルコールビールもあるので、代用品でビール気分を味わうのもいいです。

授乳中あれもダメ、これもダメ、では苦しくなりますからね。

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アドバンス助産師/セラピスト
2024年4月のサロンオープンに向けて準備中。 今年2月に出産した娘の育児に奮闘しています。 ここでは妊娠中〜産後の、それ知りたかった!お役立ち情報や、私の妊娠中・産後を発信しています。
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